はじめに
「朝起きると腰が重い」「長時間座っていると痛みが出る」——そんな腰の不調、放っていませんか? 腰痛は、年齢や性別を問わず多くの方が悩まされている症状のひとつ。実は、日本人の約8割が一生に一度は腰痛を経験すると言われています。
「昔から腰が弱くて…」「最近、立ち上がるときに痛みが出る」 そんなお悩みを抱えている方は少なくありません。特にご高齢の方にとって、腰痛は日常生活の質を左右する大きな問題です。
でもご安心ください。鍼灸には、年齢に関係なく、体にやさしく働きかける力があります。腰痛を単なる“筋肉の疲れ”としてではなく、体のバランスの乱れや血流の滞りとして捉え、根本から整えていくことを目指します。
今回は、腰痛の原因と、鍼灸でできることについてご紹介します。
腰痛の原因って?
腰痛の原因は人によってさまざまですが、よくあるものとしては:
- 長時間の同じ姿勢(デスクワーク・編み物・運転など)
- 長年の姿勢のクセや筋肉の疲れ
- 筋肉の緊張や運動による疲労
- 冷えや血行不良
- ストレスや睡眠不足
- 加齢による筋力低下
これらが複雑に絡み合うことで、腰まわりの筋肉や関節に負担がかかり、痛みや違和感が生じます。
鍼灸でできること
鍼灸では、腰痛の原因に合わせてツボ(経穴)や筋肉にアプローチしていきます。
🪡 鍼で深部のコリをほぐす
硬くなった筋肉に細い鍼を打つことで、血流を促し、痛みの元となる緊張を緩めます。
🔥 お灸でじんわり温める
冷えが原因の腰痛には、温灸で体を内側から温め、巡りを良くしていきます。
🌬 自律神経のバランスを整える
ストレスや睡眠不足が関係している場合は、ツボを使って心身のバランスを整えることで、腰痛の改善につながります。
実際の患者さんの声
「慢性的な腰痛で悩んでいましたが、鍼灸を受けてから朝の動きが楽になりました」(60代男性)
「冷えからくる腰の重だるさが、お灸でじんわり改善。夜もよく眠れるようになりました」(40代女性)
「腰痛の自覚はありませんでしたが、足が棒のように突っ張っていました。腰の動きが良くなり歩きやすくなりました」80代女性
「施術の日はよく眠れます。腰の痛みもずいぶん楽になりました。教わった運動も続けています」(60代女性)
鍼灸の効果は研究でも証明されています
- 2021年の研究では、鍼治療を受けた腰痛患者の約70%が痛みの軽減を実感
- 厚生労働省の調査でも、腰痛は男性の自覚症状第1位、女性では肩こりに次いで第2位とされ、鍼灸のニーズは年々高まっています
おわりに
腰痛は、日々の生活の中で少しずつ蓄積されていくもの。 「もう年だから仕方ない」とあきらめず、体の声に耳を傾けてあげることが大切です。
鍼灸は、痛みを和らげるだけでなく、体質改善や予防にもつながるケア。 もし腰の不調が気になる方は、ぜひ一度、鍼灸のやさしい力を体験してみてください。